2005年09月24日

年を取ると家が借りられない、という話

 以前、記事にコメントを頂き、BlogPeopleのリストに入れさせて頂いているkz!!さんのブログ「Just a Piece of Cake」に、「マイホーム派?賃貸派?(続き)」という記事が投稿されていた。
 その記事に、ある方が「年を取って家が借りられなくなると困る(ので家は購入した方がいい)」という旨のコメントをされていた。今回はその点について考えてみる。

 まず、よく聞かれる反論として、日本では高齢化が進むため「高齢者の住宅の借りにくさ」は徐々に緩和されていく、というものがある。大家が若い人に住宅を貸そうと思っても、肝心の若い人が少なくなってしまうため、高齢者に貸さざるを得ないという主張だ。
 kz!!さんが書いている「神の見えざる手」が働くことを考えれば、これは確かに一理あるかもしれない。無論「日本では高齢化が進む」という予測が当たること、賃貸住宅の供給量の減少が「若い借り手」の減少に比べて緩やかであること、が条件であるが。

 もう一つ、将来の予測などしなくても、単純に「年を取って家が借りられなくなっても困らない」方法がある。私はこの方法を知っているので、今後も(当座は)賃貸住宅に住み続ける予定だ。

 その方法とは、「年を取ったら家を買う」である。簡単なことだ。

 例えば、60歳になったとき持ち家が無いと不安だ、という動機から、30歳の時点で、30年ローンを組んで新築の家を買ったとしよう。60歳になったとき、(うまくいけば)手元には築30年の家が残る。

 一方、家は買わないという決断をしたとする。そして、家を買ったら払うはずだった頭金や金利分を貯蓄し、投資に回すことを60歳まで続けたとしよう。30年に渡る投資である。たいした額にはならないかもしれないが、それでも築30年の家を買えるぐらいには増えているはずだ(*)。その時点で買えば、30年前に家を買った場合と比べて、状態は何ら変わらない。

 お分かりだろうか? これも「神の見えざる手」なのである。

 無論、日本の不動産市場には明らかに歪みがある。一般的に賃貸住宅の質は低く、「新築」住宅の購入を国民に促す仕組みが市場とは別の力で以って形成されていることは間違いない。
 だが逆に、この歪みで得をするのは果たして誰なのかを、考えるべきだと思う。その上で、あえてリスクを取りたい人はとればいいと思う。大きなリターンが得られる人もいるだろう。その辺りをどう考えるかが、持ち家派と賃貸派の主張の分かれ目になるべきだ。
 少なくとも、現在の私にとって、ローンを組んでの持ち家の購入は、ギャンブル以外の何物でもない。

*「30年の間に土地が値上がりしたら、家は買えないんじゃないの?」という問いへの答えは、「土地が値上がりしたら、投資収益率もその分上がるので大丈夫」である。


【参考にさせて頂いたブログ記事】
マイホーム派?賃貸派?(続き)

【関連記事】
持ち家と賃貸、どっちがトクかという議論について

posted by CatchYourBear at 16:39
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